Case

Letter 01

前撮り・フォトウエディング

親子の距離を近づける、結婚式前の特別な時間。

最初に前撮りのご相談でお逢いしたとき

結婚式当日は家族でゆっくり話したり、写真を撮る時間も無いと思うから、両親へ感謝を伝える機会をつくりたいと、話してくださったおふたり。

 

結婚式前のとある夏の日、その願いを叶えるため

ご両家の両親と一緒に訪れたのは山間の静かな里にある古民家。

鳥たちの鳴く声と、青々と茂った稲が風になびく音だけが聞こえてくる。

まるでお盆の家族団欒のような、

心穏やかな時間を過ごしてもらいたくて。

 

まず最初に散歩しながら向かった先は、近所の公民館。

昔小学校の校舎だった古い木造の建物は、

足を踏み入れただけで懐かしさを感じ、

廊下を進むごとに童心の純粋さを取り戻していくような不思議な感覚。

 

そこにある小さな教室で、

親から子へ、子から親へ、ゆっくりと真っ直ぐ向き合い、

これまでなかなか言えなかった素直な気持ちを

届け合う時間をつくりました。

生まれてからこれまでの長い年月、
たくさんの思い出と胸に抱えていた親心。

結婚する我が子へ、伝えたい感謝の気持ち。
ここまで育ってくれてありがとう、
これからの幸せな未来への期待を込めて。

両親からの話で蘇ってくる懐かしい記憶。
思えば今の自分たちと同じくらいの年齢の頃には、
既に私たちを産んで育ててくれていた両親。
どんな想いで子育てをしてきたのか、初めて知った親の気持ち。
幼い頃、子供ながらに感じていたこと、
胸の中に閉じ込めていた素直な思い、
大人になって気づいたこと、
なかなか伝えられなかった感謝の気持ち。
記憶を辿りながら、ゆっくりと言葉にして伝えていく。

一番身近な家族という存在、
当たり前のように日々受け取ってきた沢山の愛情、
そのありがたさを、今あらためて感じる。

ここからはリラックスして過ごす親子時間。

久しぶりに家族で囲む食卓は、

美味しい食事にたわいもない会話が弾む。

 

食事のあと、ふたりはお支度へ。

花嫁支度の仕上げはお母さまからの「紅差しの儀」

言葉は交わさなくても色んな気持ちが込み上げてくる、母と娘だけの特別な時間。

 

花嫁花婿姿に着替えたふたりは、庭へ出てファーストミート。

新郎から新婦へ花を贈ると、嬉しさと恥ずかしさが混ざった笑顔が溢れる。

そんな晴れ姿のふたりを見守る両親の表情もまた、温かい笑顔でした。

 

結婚式前にここで過ごしたこの1日は、

親子が深まり、新しい家族が繋がったかけがえのないひと時となりました。

おふたりへ

 

自分をこれまで育ててくれた親に、いつか感謝を伝えたいという気持ちは誰もが心の中に持っていて、でも日常の中ではなかなか伝えることが出来ないものです。

それでも自分たちの意思で、それを行動に移したおふたりの優しさに感激しました。そして、私たちがその背中を押してあげたいと思いました。

 

ずっと心の中に抱えていたことや、今だから伝えたい感謝の気持ちを親子でお互いに届け合ったあの教室でのひと時は、大人になるに連れて自然と開いていた親子の距離を、ぐっと引き寄せてくれましたね。

結婚式の前に、新しい家族で過ごした1日。

このかけがえのない素敵な時間を、一緒につくれたことが私たちもとても幸せです。

 

これから続いていくおふたりの未来でも、

離れて暮らすご両親へ連絡する回数が増えたり、

家族というかけがえのない存在を、より大切に思っていただけたなら嬉しく思います。

Documentary Movie

ドキュメンタリームービーをYouTubeで公開中

https://youtu.be/sgjfyjkFMfY

 

 

– July.2020 –

 

Place / Hyogo prefecture
Guest / 4名

 

Producer:Ayumi Kuwada

Creative director:Satoshi Iida

Hair make: Asami Tanoue

Photo: Yuka Iwamoto

Movie:Takuya Ishida

Kimono: THE KIMONO SHOP

Food : Inazumaya

 

Produce by HANA NO WEDDING

 

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