Contactお問い合わせ
July 1, 24

【体験談インタビュー】「不安だった気持ちが、真逆の感動に変わりました」旅行好きのお二人による“感謝”がテーマの結婚式を通じて変化した、親御様の心境

花ノ家族婚は、日常から離れた特別な空間で、ご家族や大切な方とともに過ごす1泊2日の結婚式です。まるで家族旅行をしているかのようなゆったりとした時間の中で、お二人とご家族が紡いできた時間を振り返り、感謝を伝え合い、新しい家族への一歩を踏み出します。

ただ、普段の結婚式とは違う形式のため、「どんな時間が過ごせるのか想像ができない」と思われる方もいらっしゃいます。2024年3月23日に花ノ家族婚で式を挙げられた、新婦・加藤朱莉(あかり)さんの親御様も、最初はそうした気持ちを持たれていました。しかし、式後に感想を伺うと、新婦父・茂喜さんは「不安だった気持ちが180°反転しました」と語ってくれました。

いったいどのような式が執り行われたのでしょうか。新郎・岡林知輝(ともき)さん、新婦・加藤朱莉さんから、花ノ家族婚を選んだ経緯や1泊2日の過ごし方について、新婦父・茂喜さんから、式前後の心境の変化や参加された感想を伺いました。

 


新婚旅行の行き先を探して見つけたお二人らしい家族婚


知輝さんと朱莉さんの出会いは、知人に誘われて参加した食事の場。初めて話したときからお互いに好感を持ち、付き合うまでに長い時間はかからなかったそうです。それからお二人は、共通の趣味である「旅行」をよく一緒にしたといいます。

新婦・朱莉さん「付き合って初めての旅行はタイに、それから記念日や誕生日など毎年1回はどこかしらに行きました。旅行には予定と違うことやトラブルが付きものですよね。それを乗り越えるなかで『二人ならどんなことがあっても大丈夫』と信頼が深まったんです」

新婦・朱莉さん

新郎・知輝さん「どちらかというと、私は事前に予定を組むのが好きなタイプです(笑)。だから、トラブルが起きたとしても『しょうがないね、じゃあどうしようか』と前向きな朱莉を見て、自分にはない考え方で素敵だなと思うようになりました」

新郎・知輝さん

そんなお二人が結婚をしたのは、付き合って5年目の記念日。婚姻届は出したものの、実は結婚式にはそれほど前向きではなく、「結婚式にお金を使うよりも、新婚旅行に使いたい」と考えていました。

朱莉さん「結婚式に参列すると毎回素敵だなと思うのですが、準備の裏側を聞いてみると『すごく大変だった』『気を遣いすぎて楽しめなかった』という人が多くて……。知輝も近しいイメージを持っていたので、『やりたいならやってもいいし、やりたくないなら旅行にしよう』と言ってくれました」

結婚式の代わりに新婚旅行を計画し始めたお二人は、コロナ禍のなごりもあり国内で行き先を探すことに。そこでInstagramで花ノ家族婚を見つけ「写真やHPの文章、そして旅のような結婚式というコンセプトにビビッときた」といいます。

朱莉さん「旅行も兼ねた結婚式だったら、参列してくれた人たちとゆっくり会話することもできるし、私たちも楽しめるかもしれないと思ったんです。それに、結婚して2つの家族が1つになったら、家族全員で旅行するのも難しくなります。結婚式を機に両家みんなで旅行ができて、私たち自身も楽しめる花ノ家族婚なら、自分たちにぴったりだと思いました」

こうして花ノ家族婚で式を挙げることに決めたお二人。会場に選んだのは香川県三豊市にある海沿いのホテル「URASHIMA VILLAGE」でした。URASHIMA VILLAGEは、海岸の広大な土地に3棟だけ建てられた贅沢なヴィラや、干潮時だけ姿を表す、目の前の無人島に続く道「エンジェルロード」が魅力のホテルです。

URASHIMA VILLAGE 香川県三豊市

知輝さん「二人とも海が好きなので、海の近くでできたらいいなと思っていました。それに、両親の身体のことを考えると、あまり長時間の移動はさせられません。香川であれば、実家のある高知からも近いですし、馴染みもあるだろうということで決めました。両親には決まった後に報告したんです」

 


結婚式の準備を楽しく進めるお二人と、一抹の不安を抱える新婦父


さっそく花ノ家族婚にお問い合わせをしてくださったお二人。無事、結婚式の日にちが決まり、内容のお打ち合わせを進めていくことに。

花ノ家族婚では、一人のプランナーが要望をまとめてお伺いするのではなく、当日の司会も務めるプロデューサーや、会場のお花の装飾を担当するフローリスト、式の準備をサポートするプロジェクトマネージャーまでが、直接お二人と話しながら準備を進めていきます。当時のことを「ワンチームで進められたことが嬉しかった」と振り返るお二人。

知輝さん「バラバラとやりたいことを話すと、プロデューサーのガチャさん(藤田)が『こういうコンテンツにしたらどうでしょう?』と提案してくれて、プロジェクトマネージャーのゆきさん(佐々木)が『でしたら、こういうスケジュールで準備しましょう』とまとめてくれました。私たちの考えていることを汲み取ってくれたおかげで、毎回の打ち合わせが円滑に進みました」

当日は親友のような、お姉さんのような距離感でお二人を見守る藤田

朱莉さん「オンラインでの打ち合わせだけでなく、対面でご飯を食べる機会も設けてくれて、私たちらしい雰囲気をすごく理解してくれたんです。最後のほうは、打ち合わせの後にクリエイターのみなさんと飲みに行ったことも。フランクながら、より深い話ができました」

さらに、お二人はこの準備期間自体が「一生ものの経験になった」ともいいます。

朱莉さん「花ノ家族婚の方々はキラキラ楽しく働いている人ばかりだったので、『私もこんな大人になりたい』と憧れました。だから、毎回の打ち合わせでお会いするのがすごく楽しみだったんです」

知輝さん「みなさんフリーランスや個人で活躍されている方なので、今後なにかでご一緒したり、いい関係性を続けたいと思っています。打ち上げも絶対やりたいですね。そういう意味で、この準備期間も含めて一生もののいい経験になりました」

URASHIMA VILLAGEでの結婚式「花ノ家族婚」より

式後に撮影した花ノ結婚式屋チームメンバーとの一枚

当日に向けた準備を楽しく進めるお二人でしたが、一つだけ気がかりだったことがあります。それは、朱莉さんのご両親が感じていた不安。「1泊2日の結婚式」という聞きなれない形式や費用面に関して、疑問に思うことがあったそうです。

当時の心境を新婦父・茂喜さんはこう語ります。

新婦父・茂喜さん「失礼ながら、最初に話を聞いたときは『普通の結婚式場でいいのでは?』と思ったんです。『お花の装飾代が高くない?』なんてことも(笑)。内容があまりイメージできなかったですし、予算が妥当かわからなかったんですよ。

私たちの時代は、ゲストからご祝儀をいただくことで、最小限の自己負担で結婚式をするのが当たり前でしたからね。親のことを考えて『家族婚』を選んでくれたのは嬉しいですが、そこにお金かけるくらいなら二人でやりたいことに使ってほしい、と妻とも話していました」

最終的には「どうしてもやりたい」というお二人の熱意に押し切られた茂喜さん。ですが、内心は「たとえ上手くいかなくても、いい勉強になればいいか」と思っていたといいます。

 


家族旅行のようにゆったりと楽しむ、「感謝」がテーマの1泊2日


期待で胸を膨らませるお二人と、少しの不安を抱えたままの茂喜さん。対照的な心持ちで迎えた当日でしたが、会場のURASHIMA VILLAGEについた瞬間、茂喜さんの不安は安堵に変わりました。

茂喜さん 「会場を見て直感的に『ああ、いいところを選んだんだな』と思いました。ホテルの雰囲気やロケーションも素敵でしたし、挙式のために設置されていたお花をあしらったアーチも本当に綺麗でした。あいにくの天気でしたが、なんとか二人の希望を叶えようと砂浜での挙式を準備してくれているスタッフさんの姿を見て、心から安心したんです」

URASHIMA VILLAGEでの結婚式「花ノ家族婚」

茂喜さんの心境の変化を後押ししたお花は、朱莉さんがこだわりを持って準備されたもの。花ノ家族婚のフローリストと何度も話し合って決めたお花の数々は、挙式だけではなく披露宴全般を彩りました。

朱莉さん「招待した数名の友人たちや家族への想いを込めて、飾りたいお花の希望がありました。それと、全体的な色合いや雰囲気の好みをフローリストさんに伝えると『こういう感じにしたら絶対似合うと思います』とイメージを固めてくださったんです。すごく楽しみにしていたら、当日は期待を上回る素敵なお花を用意してくださいました」

お二人がこだわったのはお花だけではありません。1泊2日を通してのテーマを「感謝」と決め、さまざまなコンテンツを用意しました。

知輝さん「両親たちには、今まで育ててくれたことに対して。兄弟や大切な友人には、遠方で行う珍しいスタイルの結婚式に、二つ返事で参加してくれたことに対して。花ノ家族婚や会場のみなさんには、式を一緒に作ってくれたことに対して。そして、これまでもこれからも横にいてくれる朱莉にも、感謝を伝えられる式にしようと思いました。

ゲストの様子を見つめる知輝さん

特にお二人らしい「感謝」が表現されたコンテンツの一つが「2日目の朝食のおもてなし」です。料理が得意な知輝さんがメニューや食材を準備。2日目の朝7時から朱莉さんと調理をして、サプライズでみなさんに振る舞いました。

知輝さん「お袋の味というか、両家が一番慣れてきた味ってありますよね。うちは『じゃがいもの味噌汁』で、朱莉は『甘めの卵焼き』。それらを献立の軸にしつつ、あとは地域で取れた鯛の刺身やその出汁で食べるお茶漬け、子どもたちが好きなウィンナーなどを用意しました」

手の込んだ料理の美味しさに、その場のみなさんは驚かれたそうです。また、ご家族としては一段深い感動があったとか。

知輝さん「実家で暮らしていたころは料理をしたことがありませんでした。親はまだその印象を持っていたのか、ちゃんと料理をしている姿に、当時とのギャップや成長を感じたんだと思います。それに、朱莉と二人で調理する姿を見て、『普段の二人の生活が見れた気がした』と姉も言ってくれました」

他にもお二人が用意されたコンテンツはたくさんあります。ゲストのご紹介やカラオケ大会、お母様へのサプライズバースデーケーキ、親御様への感謝の言葉など、結婚式らしいものからお二人オリジナルのコンテンツまで、「やりたいことが全部できた」結婚式だったとお二人。

カラオケ大会の様子。大好きなバンド「マカロニえんぴつ」の歌を歌いながら、お二人の馴れ初めやご友人と過ごしてきた時間を紹介する朱莉さん

加えて、挙式や披露宴以外にも、1泊2日だからこその時間の過ごし方ができたそうです。初日の挙式と披露宴を結んだあとは、2次会、3次会を開催。URASHIMA VILLAGEに常設されているサウナも楽しめたといいます。 

 

 

朱莉さん「両親たちは披露宴までで満足したそうで、22時くらいには就寝しました。私たちと友人たちは、夜遅くまでお酒を飲みながらわちゃわちゃ話したんです。そのころには緊張が解けて、いい意味で“結婚式感”なく楽しめました」

2日目の朝食の前後は、みんな好き好きにサウナに入るなどして「本当に家族旅行に来たみたいだった」と朱莉さん。コンテンツを詰め込まず、あえて時間に余裕を持たせたことで、思いがけないゲスト同士の交流も生まれたといいます。

知輝さん「朱莉のお兄さん夫婦が私の姪っ子と遊んでくれたり、友人と家族が話していたり、普通の結婚式にはなかなかない景色がありました。絶対に気が合うと思っていた人たち同士をつなげたいという気持ちもあったので、それが実現できてよかったです」

 


新婦の手紙に思わず涙する父。不安が感動に変わった瞬間


朱莉さんは、1泊2日のなかで一番印象に残ったシーンを「父の涙です」と語ります。2日目の朝食後、お二人が書いたゲスト宛の手紙を配ったときのことでした。その場では気づかなかったそうですが、後から写真を見返して、新婦父・茂喜さんが涙を流しているのを知ったといいます。お父様の泣く姿を見たことがあまりない朱莉さんは、衝撃を受けました。

どのような想いからくる涙だったのか。茂喜さんはそのときの心境をこう語ります。

茂喜さん「結婚式ですし、泣きそうになっても堪えようと思っていたんです。でも、手紙に書かれた『お父さん、お母さんをお手本にしていきたい』という言葉につい泣いてしまいました。私は仕事が忙しくて、朱莉とコミュニケーションをたくさん取れてこれなかったと思っていたんです。それでも『お手本にしたい』と言ってもらえたことが嬉しかった」

また、当日を通じて、最初に感じていた不安な気持ちが「180°反転した」と茂喜さん。

茂喜さん「これまでたくさんの式を見てきて、『結婚式とはこういうもの』という思い込みがありましたが、花ノ家族婚はその殻を破ってくれました。アットホームな雰囲気で、二人の好きなことが詰め込まれていて、いわゆる結婚式ぽくはないけれど、それでいて二人を祝う雰囲気がしっかり伝わってくる。そのことに感動して、不安だった気持ちは180°反転しました。会場を後にしてからは『最高だったね』と妻と何度も語り合ったんです」

 


新郎家・新婦家の垣根を超え、ずっと支え合える家族でありたい


茂喜さんの言葉から、お二人の伝えたかった「感謝」が確実に届いたことがわかります。改めて、お二人にとって花ノ家族婚はどんな経験だったのかを語ってくれました。

朱莉さん「自分たちがやりたかったことが、全部できた達成感があります。寝る間も削って準備したり、朝食の仕込みをしたりと大変だった部分もありますが、それも含めてやりきってよかった。みんなが『良い結婚式だったね』と言ってくれたことが何より嬉しかったです」

知輝さん「結婚式をせずに新婚旅行をしていたら、昨年の顔合わせ以降、両家の家族で会うタイミングは長く作れなかっただろうと思います。花ノ家族婚の1泊2日があったからこそ、以前と比べて頻繁に連絡を取り合うようにもなりました。2つの家族の垣根を取り払うことができたと思います」

結婚式はゴールではなく、新しい家族としてのスタート。その一歩目を踏み出したお二人は、最後に、これからの家族の在り方について思いを馳せます。

朱莉さん「実は、当日知輝がスーツを忘れたんです(笑)。それを持ってきてくれたのはお姉さんでした。私たちの結婚式はそうした支えのおかげでできたものです。これからは、私たちが家族を支えることもあると思います。みんなで支え合いながら幸せを感じられる家族でありたいです」

知輝さん「感謝を伝えるつもりが、より感謝をさせられた2日間でした。多分、これからも家族に迷惑をかけることもありますが、その分、自分も何が還元できるのかを考えていきたいと思います。2つの家の架け橋として、1つの大きな家族の幸せを最大化していけたら嬉しいです」

 

[取材・執筆・編集] 佐藤史紹

 


 

花ノ家族婚「URASHIMA VILLAGE」コンセプトサイト

 

-URASHIMA VILLAGEでの体験について

時の流れを告げるエンジェルロード

みんなの「おかえり」が聞こえる街

 

花ノ家族婚・相談会(無料) 

 開催スケジュール&お申し込みはこちら