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September 25, 21

三豊市まるごと、おふたりのサードプレイスに。URASHIMA VILLAGEで叶う、地域と繋がる結婚式とは

花ノ家族婚マガジン:URASHIMA VVILLAGE 対談記事

 

集中して何かに取り組んでいたら、いつの間にか時間が過ぎていた経験はないでしょうか。時の流れは一定のはずなのに、過ごし方によって感じる長さは違うものです。

お馴染みの昔話「浦島太郎」は、“感じる時間の長さ”について描いた物語と捉え直せるかもしれません。竜宮城で浦島太郎が過ごした3年間は、地上では数百年に値するものだったのです。

この度、花ノ家族婚とのコラボレーションを発表した「URASHIMA VILLAGE」は、浦島太郎伝説が語り継がれる、香川県三豊市の荘内半島に位置する宿。浦島太郎が暮らした悠久の時に思いを馳せながら、自然のリズムに身を委ねて過ごすプライベート空間を提供しています。

花ノ家族婚とURASHIMA VILLAGEのコラボレーションで、どんな結婚式が生まれるのか。その先に見ている展望について、URASHIMA VILLAGEを運営されている、原田 佳南子さん、辻 慶子さんにお越しいただき、話を伺いました。

 

自然に身をまかせ、人間本来のリズムを取り戻す宿


 

花ノ家族婚マガジン:URASHIMA VVILLAGE 対談記事

  

-今日はよろしくお願いします。まずは、本日お越しいただいた原田さんと辻さんから、簡単な自己紹介とURASHIMA VILLAGEにおける役割を教えてください。

瀬戸内ワークス・原田 佳南子(以下、原田)さん:私は3年ほど前に、香川県三豊市に移住して、観光・プロデュース業を行う「瀬戸内ワークス株式会社」を設立しました。それから、讃岐うどんのうどん打ち体験をしながら文化を学べる宿「UDON HOUSE」のプロデュースをはじめ、三豊市の魅力を届けるさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。

URASHIMA VILLAGEは、瀬戸内の地元企業11社が出資して作った「瀬戸内ビレッジ株式会社」が運営していますが、瀬戸内ワークスもそのうちの1つ。主に宿のプロデュースやPRを担当しています。

URASHIMA VILLAGE・辻 慶子(以下、辻)さん:私がURASHIMA VILLAGEに関わり始めたのは、宿がオープンした頃。当時大阪で民泊を運営していたのですが、私が三豊市出身であり、弟がURASHIMA VILLAGEのサイトを作ったことがきっかけで、コンシェルジュの仕事を紹介をいただいて。現在は宿の管理をしつつ、お客様のおもてなしも担当しています。

 

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-ありがとうございます。改めて、URASHIMA VILLAGEの特徴をお伺いしても良いですか。

辻さん:URASHIMA VILLAGEは、「この場所にある自然・資源を、最大限活かす」という思いを持って作られた宿です。

三豊市荘内半島で最も美しいロケーションに位置し、宿の設備にも地域の資源を最大限活用しています。例えば、雨の少ない気候を生かした太陽光発電で、必要な電力の9割以上を賄っていたり、職人が一つひとつ手作りしている家具には、県産の木材を利用しています。

また、料理に使っている新鮮な食材を地元のスーパーが手配してくれたり、周辺地域への観光や移動を、地元のバス・レンタカーの企業が担当してくれたりと、設備だけじゃなくサービスも地元の企業で行っているんです。運営に関わる全員が三豊への愛情を持っているからこそ、お客様に三豊を好きになっていただけるよう、心を込めたサービスを提供したいと思っています。

 

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原田さん:URASHIMA VILLAGEのテーマも、この地域ならではのものにしたいと、みんなで考えました。話す中で出てきたのが、浦島太郎伝説。浦島太郎が竜宮城で過ごした数年間は、人間の世界では数百年間だったという昔話です。

この話が教えてくれた本質は、過ごす場所や環境によって「時間」の流れの早さが違うということ。そして、現代の変化の激しい社会において、私たちは、物凄く早い時間の流れの中で、生きていることでした。

時間を切り売りする生活の末、身体を壊してしまったり、家族や大切な人との時間が取れなくなっていたりするのは、私自身も感じていたところ。そんな時代だからこそURASHIMA VILLAGEを、浦島太郎が過ごした悠久の時のように、自然に流れる時間に身を委ねられる場所にしたいと考えました。

辻さん:日常を忘れて時間を過ごしてもらうために、2000坪ある敷地の中に、宿泊棟は3つだけご用意しています。もちろん全て1日1組様限定。貸切でご利用いただけます。

波が押し寄せる音に耳を傾け、干潮時だけ姿を現すエンジェルロードを眺めながら、自然のリズムを感じ、人間本来のリズムを取り戻していく。そんな宿泊体験をお届けしたいと思っています。

 

花ノ家族婚マガジン:URASHIMA VVILLAGE 対談記事 

 

-素敵です…。花ノ家族婚の伊藤さん、飯田さんは実際に宿泊されたんですよね。どんなことを感じましたか。

花ノ家族婚・飯田 諭史 (以下、飯田)さん:僕らは、現地の撮影と合わせて宿泊しました。日中は撮影をして、日が沈めばみんなでご飯を食べる。食後、月明かりの砂浜で語り合い、眠くなったらふかふかの布団に入り込んで。朝陽の光で目を覚ませば、波の音が聞こえるまどろみの時間を堪能する……。

自然の流れに身を任せきって、贅沢な時を過ごせました。きっと、仕事じゃなければもっとゆったりと過ごせただろうなって思いますね。

花ノ家族婚・伊藤 良樹(以下、伊藤):僕は撮影の後日、家族で宿泊したんです。自然の中で子供たちが遊ぶ姿を見ていると、不思議と自分の子供時代の記憶が蘇ってきて。URASHIMA VILLAGEには、どこか懐かしい雰囲気があるのかもしれません。妻もゆっくり時間を過ごせたようで、お礼を言われました。結婚式の機会じゃなくとも、家族で過ごすにはぴったりな場所だと思います。

 

100万人が1回ではなく「10万人が10回」訪れる地域


 

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-今回のコラボレーションの決め手を教えてください。

花ノ・飯田さん:URASHIMA VILLAGEの素晴らしさはもちろんですが、瀬戸内ワークスさんの活動や、三豊市自体に感じた魅力が大きいと思います。

花ノ家族婚は、新郎新婦やご家族の皆様が、式後に何度でも訪れたくなるサードプレイスを提供したいと考えていて。URASHIMA VILLAGEをきっかけとして、瀬戸内ワークスさんが運営する他の宿や、つながりのある人々、素敵な活動と出会えたら、おふたりにとって三豊市が特別な場所になるだろうと思ったんです。

原田さん:花ノ家族婚さんのその思いは、瀬戸内ワークスや三豊市が目指したい地域の姿と重なっていて。だからこそ、私たちも一緒に取り組みたいと思いました。

 

-目指したい地域の姿とは、どんなものなんでしょうか。

原田さん:もともと、三豊市は観光客が多くない地域でした。しかし、5年ほど前、父母ヶ浜でウユニ塩湖 (*1) に似た写真が撮れると話題になって。日本のみならず世界各国から、年間約50万人の観光客が訪れるようになりました。

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*1 ウユニ塩湖・・・ボリビア南西のアンデス山脈にある世界最大の塩原。薄く広がった水が巨大な鏡のように、水上の景色を映し出す。(写真は三豊市で撮影したもの)

 

観光地として注目していただけるのは嬉しい反面、宿泊施設の不足や住民生活への影響を考えると、大人数が訪れることが全面的に良い事とは思えず。瀬戸内ワークスのメンバーや、地域住民の方々と一緒に、この地域のあるべき姿ついて話してきました。

私たちが目指している地域の姿は、「100万人が1回ではなく、10万人が10回訪れる場所」です。観光地として消費されないよう、一緒に地域を盛り上げてくれる「関係人口」を増やしていきたいと思っています。

-関係性をちゃんと作りたい。

原田さん:そうです。一般的な結婚式の会場って、新郎新婦が式後に訪れるのは、一周年の記念日くらいですよね。でも、花ノ家族婚さんとなら、おふたりが何度も訪れたくなるような体験を作れそう。おふたりが来る度に、地域のみんなが「おかえり」って祝える関係性ができたら素敵だなと思っています。

魅力的な地域の「関係人口」を増やせる媒介に


 

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-宿だけでなく三豊市全体が、おふたりにとってのサードプレイスに。どんな結婚式なら、叶いそうでしょうか。

花ノ・伊藤さん:先日のリリースでは、通常通り1泊2日の家族婚を記載しましたが、今日の話も踏まえて、2泊3日の家族婚をお勧めしたいと思い始めました(笑)。

URASHIMA VILLAGEに連泊して、初日は結婚式、2日目は瀬戸内ワークスさんコーディネートの体験を満喫するなど。もしかしたら、2日目は別の宿に泊まってもいいかもしれません。

原田さん:いいですね!積凪(つむなぎ)という宿も近くにあって、URASHIMA VILLAGEより大人数で泊まれます。1日目は家族だけで結婚式をして、2日目は友達と一緒に積凪で宴会をする。そんなプランも素敵ですね。

花ノ・伊藤さん:今回のコラボレーションでは、そうした地域の宿や面白い取り組みの情報をいただきながら、ご家族やおふたりに合わせた体験をご提案したいですね。もちろん、1泊2日で結婚式をされる方にも、チェックイン前・チェックアウト後の時間を使って、三豊市の魅力を味わえるような時間の使い方をご用意できたらと思います。

花ノ・飯田さん:かなり自由度が高い結婚式なりそうですね。1泊2日にするか、2泊3日にするか。2泊3日なら、2日目はどう過ごすか。色々なオプションを組み合わせながら、おふたり好みの式を実現できたらと思います。

辻さん:お食事のメニューも決めきらず、おふたりのご要望に柔軟に対応していく予定です。

 

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-その新郎新婦ならではの結婚式が生まれそうですね。その先に描いている展望は何かありますか?

花ノ・伊藤さん:今回のコラボレーションを進めていくうちに、花ノ家族婚が目指す理想がより明確になってきました。新郎新婦にとってのサードプレイスを作るというのは、その地域の関係人口を増やしていくことにつながる。

そして、手を組んだ地域が全国に増えていくと——結婚式を三豊市で挙げた方が、次の記念日は、花ノ家族婚がコラボレーションする他の地域に訪れるように——花ノ家族婚が媒介になって、地域を愛する方々が循環していく未来が作れるんじゃないかと思っているんです。

原田さん:もしかしたら、花ノ家族婚さんの将来像は「価値観で人をつなぐ旅行会社」かもしれませんね。実際、今日初めて皆さんとお会いしましたが、初めての感覚がしないんです。それはきっと、「コミュニティを大切に思う」という、根底の価値観が共通していたからだと思います。

将来的には、花ノ家族婚さんが手を組んでいることが、その地域に素敵なコミュニティがある証になってきそう。そして、その価値観を求める方々が、花ノ家族婚の旅行を体験すると、とても満足できる。伊藤さんのお話を聞いてて、そんな未来が想像できました。

花ノ・伊藤さん:まさにそれが花ノ家族婚がやりたいことなんです!全部言わなくても、背景にあるものまで、感じてもらえたんですね。嬉しいです。

改めて、今回のコラボが素晴らしいものになることを確信できる時間でした。本当にありがとうございました。引き続き、素晴らしい結婚式を一緒に作らせていただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします!

 

[取材・執筆・編集] 佐藤史紹


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