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September 30, 21

ホテルみるぞー宿泊体験記 @福田屋 FUKUDAYA | OUMI

花ノ家族婚:ホテルみるぞー宿泊体験記 @福田屋 FUKUDAYA | OUMI

福田屋  –FUKUDAYA OUMI–

 

琵琶湖畔に佇む、築140年の旅籠を改装した一棟貸しのお宿「福田屋」。

 

水の揺らぎと空の青を感じられるこの場所は、

多くの旅人をもてなし、魅了してきた町です。

 

美しい自然に癒され、湖水料理に四季を感じる。

背戸から一歩外に出れば琵琶湖という立地で、

大切な人たちと宿を貸し切り、思い思いの緩やかな時間を。

 


 

花ノ家族婚:ホテルみるぞー宿泊体験記 @福田屋 FUKUDAYA | OUMI

 

ここで過ごした豊かな1泊2日を、記憶の中からいつでも引き出せるように、書き残しておきます。

 

友達と一緒に、人生で初めて琵琶湖に行きました。京都から湖西線に乗って。窓の外をみると、小さな家や林の間から湖が見えるようになり、徐々にその景色は開けてきます。車窓越しに流れていくその風景に心奪われていて、気づけば車内に私たちしかいなくなった頃、目的の近江今津駅に到着しました。

湖のそばをずーっと沿って来て、いよいよ福田屋に着いた!私たちはこの日をずっと楽しみにしていたんです。

 

花ノ家族婚:ホテルみるぞー宿泊体験記 @福田屋 FUKUDAYA | OUMI

 

築140年以上というその宿は、想像してたよりも大きく堂々としています。扉を開けて温かく迎えてくれたのは、宿を運営するご主人ニシムラさんと、女性スタッフのヤナイさんでした。

雰囲気のある宿の佇まいに驚いていると、「この建物は昔は旅籠だったんですよ」と、ヤナイさんが教えてくれました。ヤナイさんはとてもにこやかにお話をする人で、ときどき言い間違いをしたり、冗談を言ったりします。

それから建物のこと、街のこと、琵琶湖は泳いでも海みたいにべとべとしないから夏は最高だけど今はもうとっても水が冷たいこと、、、何でも楽しそうに教えてくれました。

 

花ノ家族婚:ホテルみるぞー宿泊体験記 @福田屋 FUKUDAYA | OUMI

 

ヤナイさんはこの街のご出身ではないと言っていたけれど、外から来たからこそ感じたこの土地の良さを、しっかりと受け止めておられるように思いました。そんなヤナイさんの愛あるお話を聞いて、来て早々この場所に親しみを感じてしまっている自分がいました。あ~、ただいま。やっぱこの街いいよねって。

そして館内をぐるぐると案内してもらいます。今日は私たち1組しか泊まりません。福田屋さんは1日1組限定のお宿なのです。ヤナイさんもひとりじめです。

玄関、靴を脱いで上がり廊下を進むと、そこには!囲炉裏とかまどのお部屋!タイムスリップしたような風情ある空間に、一同、唖然。そして大歓喜。

 

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そこにはご主人ニシムラさんがいて、今晩のおかずの 厚揚げとカブの炊き合わせを囲炉裏でくつくつ仕込んでいるところでした。

「夏は囲炉裏で釣ってきた鮎を焼いたりしましたね。」「お正月はこの釜を使って餅つきができると思います。」と話すニシムラさん達。なんだそのニッポン満喫アクティビティは……。

1組限定なので、滞在のアレンジも様々だそうで。湖を眺めながらBBQしたり、花火をしたゲストも居たらしい。ここで花火なんて、絶対最高だよね~!なんて、大盛り上がりしました。

 

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さらに奥へ進むと、ついにそこは琵琶湖を一望できるダイニング。小波の音まで聞こえます。極限まで、シンプルなダイニングです。テーブルとイスと、両脇にベンチとクッションのみ。何も飾らない。装飾しない。そのシンプルさがむしろ、情景の良さを何倍にも引き立てていました。

 

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2階の寝室もそう、シンプルなつくりです。だって、窓の外の景色がとにかく良いんだから。刻一刻と表情が変わっていく、湖と空。見飽きない色の混ざり合い。思わず見惚れていると、はっと気づく。

いつぶりかな、こんなにゆっくりと自然を眺めたのは。心が洗われる景色に出会えたのは。

 

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待ちに待ったディナーでは、せっかく滋賀県琵琶湖畔のお宿に来たので、「湖水料理」の会席料理をオーダー。お寿司や天ぷらにアレンジもできるそうですが、初めて聞くジャンル「湖水料理」に期待が膨らみました。

それは湖で獲れたお魚をはじめ、地の食材を使ったお料理のコース。「滋賀は、京野菜みたいなブランド的なお野菜はないけれど、にんじんとか玉ねぎとか、よくあるお野菜がとーってもおいしいんです!」とヤナイさんはまたにこにこしながら言います。

ニシムラさんのこだわりの品々がテーブルに並ぶなか、ヤナイさんは時々、お料理と一緒に、ダイニングの本棚においてある琵琶湖の魚図鑑も持ちだして説明してくれました。「このお魚が、これですよ。琵琶湖にしか、生息してないんです。」(ヤナイさんはとにかくこの場所が好きみたいだ。)

 

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そしてニシムラさんのお料理は、もう言葉では言い表せないくらい、本当に本当に、すべておいしい。一口ひとくちが、幸せをもたらしてくれる。繊細な味わいのなかにこだわりが詰まっているのが分かります。個性的な地の食材も、美味しく堪能させてくれました。

お献立は無いそうです。その日仕入れた食材を使って考えます。しかもゲストの好みを想像して。今日は女性がたくさんいらっしゃるって聞いたから、ってヤナイさんの提案で作ってくれた、「マコモダケの自家製XO醤炒め」の衝撃的な美味しさ。

 

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そしてそれを含むおばんざいを、みんなでわいわい取り分けて楽しめるように、綺麗で大きな器に盛って出してくれたこと。私は嬉しくて忘れられません。コリッコリに引き締まった鯉のお刺身も、とろけるような近江牛の肉じゃがも、、ああ、、、忘れることができません。

 

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そのあともずっと、素晴らしい時間を過ごしました。線香花火を湖のすぐそばで遊びました。夜空を見上げて、背中そらしながら星座を探したり。フナズシのお茶漬けを夜食に食べながら地元の日本酒を飲みました。

 

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お布団に入ったら心地よすぎて一瞬で眠りに落ちて、次に目を覚ました時には、湖の奥が力強いオレンジ色に染まっているところでした。

朝日が昇る。湖の上に白い道ができて、こちらまで伸びてくるんですよ。外に出てお日様が昇るのをみんなで待ちました。

 

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室内に戻ってヤナイさんに朝のコーヒーを淹れてもらいました。ご近所で焙煎してもらったこだわりのお豆だそうです。ミルクをお願いしたら温めて器に入れてくれました。

 

朝ごはんも地元の食材をたっぷり使った、とっても美味しい和食。ニシムラさんの作る出来立ての卵焼きはぷるっぷるふわふわで、昨日のお布団を思い出しました。

 

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あっという間に午前11時。全然帰りたくないのに、無情にもチェックアウトの時間は迫ってくるのです。荷物をまとめてから、最後は琵琶湖をただただ眺めました。この景色を惜しむように。

 

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見渡す限りの広い広い湖。自然。ちらちらと水面が光る。小さな波が奥から絶えずやってきて、あまりの美しさに吸い込まれそうになるのです。

きっと15分くらいのひとときだったんだけど、わたしはあの15分間の豊かさは、きっと忘れません。心洗われたあの感覚を、しっかりと身体にしみこませて、自分のお土産にしました。「自分の大切な人に来てもらいたい」そんな素敵なお宿でした。

 

[執筆・撮影] ホテルみるぞー

 


プロフィール : ホテルみるぞー

【全てのホテルラバーへ。素晴らしいホテルで、特別なひと時を過ごせますように】との思いを胸に、ホテル業に勤める身としてサービスマンの目線も織り交ぜながら、実際にお邪魔したホテル・旅館での体験をSNSなどで愛を持ってレポートしている。

Instagram : @hotel_miruzo

Twitter : https://twitter.com/hotel_miruzo?s=20

note : https://note.com/chichi_to_hotel


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