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August 28, 21

ホテルみるぞー宿泊体験記 @URASHIMA VILLAGE

花ノ家族婚マガジン:ホテルみるぞー宿泊体験記 @URASHIMA VILLAGE

URASHIMA VILLAGE

 

浦島太郎伝説が語り継がれる香川県三豊市、荘内半島。

浦島太郎が亀を助けた場所と言われる無人島・丸山島を望む地に、

「URASHIMA VILLAGE」という宿があります。

 

竜宮城にわたり浦島太郎が過ごした時間。

それは日常の時間では計り知れない悠久の流れ。

時間を削る日常から、時間にゆだねる日常へ

 


 

 

昔々読んだ絵本の舞台は、一体どんな場所なのか。お伽話のような体験が待っていたりして。

期待に胸を膨らませながら瀬戸内をドライブし、路沿いに見えてきた焼き杉の、真っ黒な建物に車を寄せます。

 

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ドアを開けると、そこは外観からは想像がつかないほど、広く空と海が開けていました。

 

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崖に沿うように棟が建っているので、他の家屋は見当たらない。目の前にあるこんもりした島が、丸山島。

濃い緑と青のコントラストが眩しい。一瞬で非日常空間に飛び込みました。

 

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「URASHIMA VILLAGE」の中は4つの棟に分かれています。まず向かったLounge&Reception棟は、一面の窓の外が木々に囲まれた、開放的な空間。15時から18時は、ビール、シャンパンなどドリンクをオーダーすることもでき、夜はテーブルを並べてダイニングとして使うこともできます。

 

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一息ついてお部屋に向かいます。今回泊まった幻棟は、URASHIMA VILLAGEの一番高い場所にある2階建ての棟。入ってすぐの階段を駆け上がり、リビングへ。

 

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そこには息を呑むような絶景が広がっていました。青く輝く海と、無人島と、それをつなぐ白いエンジェルロード。夏のエネルギーを一身に浴びる。都会のうだるような夏と、ここにある夏は別物。大人も思い切りはしゃいでしまう、宝物のような夏休みが返ってきたみたいに、それはもうきらきらしていました。

 

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そんな風景を贅沢に、のんびりと眺められるように、リビングには大きなソファ。海の方を向いて料理ができるアイランドキッチン。

 

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ダイニングテーブルやチェアは県材を使用した、大工さんのオリジナル家具で揃えられている。テーブルの形が少し変わってるなと思ったら、URASHIMA VILLAGEマネージャーの辻さんが「この机のカーブは、エンジェルロードに続くような形になってるんですよ。」と教えてくれました。お部屋の作りからも、「この土地のこの景色、ここでの時間を存分に楽しんで欲しい」という思いが、ひしひし伝わってきます。

 

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海ですか?もちろん泳ぎに行きました。ホテルの敷地を少し下り木々のトンネルを抜けると、すぐに砂浜に到達します。

 

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波は穏やかに、波打ち際に座る私の身体をゆすります。

海は透明、小さな魚が目の前を横切るのが見えるほど。

水平線に浮かぶ遠くの島々。

時折「ばしゃん!」と音を立てて、魚が跳ねます。あれはどういう合図なんだろう。島の茂みからは蝉の大合唱が続く。わたしは海の中で、砂を握っては、離して、水中をさらさら流れていくのをよく見てみたり……

 

 

自然に抱かれ、委ねるひととき。

豊かな余白を味わうひととき。

 

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潮が引いて、向かいの無人島に架かる砂の道もすっかり現れました。

気づけば太陽はオレンジ色になっていて、砂浜を照らしています。

太陽がぐんぐん落ちてゆき、空も水面も、わたしの身体もぜんぶ茜色に染めて、最後は粒のようになって沈んでいきました。

 

 

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潮の満ち引き、太陽の動き、海や空の表情の変化……。

地球のリズムを肌で感じ、その雄大さに改めて気が付きました。

何百年何千年の時を経た、壮大な自然に触れた時、

わたしは悠久の時を旅するこの贅沢を、静かに噛み締めていました。

(…なんて言っても、この時の美しい光景は表現しきれていない気がします。これか、絵にも描けない美しさっていうのは……)

 

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自然にパワーをもらって、大満足。みんなのいるお部屋に戻ります。楽しいディナーも待っている!今回は友人がケータリングをしてくれて、地元の食材を使ったおいしいご馳走が並んでいました。

 

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食事はみんなでわいわい作るもよし。料理する工程を楽しめるのも、こういった一棟貸しお宿の良いところだな、と思います。みんなで一緒に手を動かす体験は、案外思い出として深く心に残ります。

 

滞在の自由度が高いということは、自分たち好みにいくらでもアレンジができるということ。

例えば私たちは、夜の砂浜で線香花火の燃焼時間を競ったりしました。夏らしい夏。でもその後ビーチチェアに各々腰かけて、涼しい夜風に当たりながら、たわいない話をして過ごしたのが、意外ととっても良かったなあと思ったり。

 

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何をするかよりも誰とするか。大切な人たちと過ごす時間は、きっとそれだけでかけがえのない豊かなもの。でもそんな時間を、より濃厚にしてくれる空間やロケーションがあると、思い出は一段と特別に、忘れがたいものになります。

 

悠久の自然に閉じ込めたいほどの、いつまでも色褪せない思い出のひとときを過ごすのに、URASHIMA VILLAGEは最高の場所です。

 

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[執筆・撮影] ホテルみるぞー

 


プロフィール : ホテルみるぞー

【全てのホテルラバーへ。素晴らしいホテルで、特別なひと時を過ごせますように】との思いを胸に、ホテル業に勤める身としてサービスマンの目線も織り交ぜながら、実際にお邪魔したホテル・旅館での体験をSNSなどで愛を持ってレポートしている。

Instagram : @hotel_miruzo

Twitter : https://twitter.com/hotel_miruzo?s=20

note : https://note.com/chichi_to_hotel


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